犬と人は哺乳類で同じ仲間だ。人の筋肉や臓器は何百億の細胞が塩分のうすい海水でひたされた状態でつながっている。その液体を細胞外液といい、その塩分濃度は約0,9%だ。
この塩分濃度は太古の地球の海の塩分濃度と同じだ。哺乳類の祖先が海から陸に移り住んだ頃の塩分濃度だ。医療用の生理食塩水の濃度も0,9%だ。
人の好む塩分濃度は汁物で0.7~1%程度、煮物では0.8~2%程度だ。細胞外液の濃度と同じだとおいしく感じる。
厚生労働省の指針で、塩分の1日の摂取量は10g以下がが望ましいとされている。高血圧の人はもっと少ない方がよいようだが、実際は13g位とっている人の方が多い。
毎日摂取する塩分で、細胞外液の塩分濃度を保持している。余分にとった塩分は腎臓から排泄される。汗をかくと、その中にも塩分が放出される。
愛犬も哺乳類なので、細胞外液の塩分濃度は人とほぼ同じだろう。犬の祖先のオオカミの時代には肉食動物として他の動物を食べていたから、塩分はその動物から、そっくりもらっていた。つまり、その動物の細胞外液にある0,9%の塩分で間に合っていた。
しかし、ドッグフ-ドは100%肉類のものは少ない。多くのドッグフ-ドは穀物の副産物が原料だ。穀物の塩分濃度は肉類よりも少ない。
穀物を主体に愛犬の食餌を作るなら、人と同じように塩分は追加した方が自然の摂理にあう。愛犬には人と同じ味付けの食べ物を与えても、何ら問題はない。
獣医のHPに非科学的な記述がある。その一部を原文のまま引用する。
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調理された人間用の食品 栄養素の必要量が人間と大きく異なるイヌ・ネコは塩分をほとんど必要としません。イヌ・ネコは足の裏からの汗で少々塩分を放出する程度で、ほとんど排泄される事なく体内に蓄積してしまいます。心臓や肝臓に負担をかけたり、腎臓病や高血圧の原因にもなります。
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犬猫は塩分を足裏の汗だけから排泄するとは、馬鹿げている。人も犬猫も塩分の排泄は腎臓で行う。汗をかかない人は毎日摂取する塩分は体内に蓄積するのかと聞きたい。1年も汗をかかない人は塩分で身動きできなくなるのか。そんな話は聞いたことがない。
このような論法の獣医が多い。獣医とはその程度の教養しかないのかと情けなくなる。
愛犬には人の食べ残しなどは食べさせないように、塩分は害があるとの風評を流している。科学的な根拠は何も示してない。ただ、悪いと言っているだけだ。、
副業として、ドッグフ-ドも販売したい気持ちはわかるが、ウソ、でっち上げまでして世の中をたぶらかすとは浅ましい。無知蒙昧なのか、欲に目がくらんだ悪徳なのか。
長寿犬の飼い主は皆、異口同音に「愛犬にはドッグフ-ドは食べさせてない。」と言う。人と同じ食べ物を食べさせている。それが健康で、長生きする秘訣だ。
参考随想
1
犬塩分不要論のお粗末な誤り!
2
愛犬も塩分が不可欠!人と同じ哺乳類だ!
3
塩分や香辛料は愛犬にほんとに害があるか?
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